下肢静脈瘤の自然経過について

こんにちは!

院長の平本です!

今日は、下肢静脈瘤の自然経過についてお話してみようかと思います。

下肢静脈瘤は、怠さや浮腫などの自覚症状は個人差があります

見た目も気にしなければ、治療を受けずに経過していく方も沢山いると思います。

では、治療を受けないまま放置し続けるとどうなるか・・・

命の危険が生じることはありません

足を切断しなければならないようなこともありません

以前TV番組で、芸能人夫婦の奥様の方が下肢静脈瘤に長年悩んでおられて、無事に治療を受けて非常に喜んでおられたのですが、その時に、ご夫婦で“このままだと足が腐って動けなくなるんじゃないかと心配でした”とおっしゃられていましたが、その心配はありません

ただし、放置しすぎると足に潰瘍が出来ることがあります。

下肢静脈瘤が原因の場合、足の潰瘍は難治性となります。

潰瘍が出来ると、患者さんはまず皮膚科に行かれることが多いですが、そこで下肢静脈瘤に気づかなければ、軟膏を塗ってもなかなか治りにくくなるからです。

言い換えれば、潰瘍があっても下肢静脈瘤が原因と判明すれば、下肢静脈瘤を治療することで潰瘍はあっという間に治ります

潰瘍が出来るまで放置すると、自覚症状は結構辛くなります

潰瘍が出来る前には必ず足の色が変わってきますので、その兆候があれば一度下肢の診察を受けておくべきでしょう

下肢静脈瘤は、自然経過はそれほど悪くはありませんが、放置しすぎには注意しましょう。