血管内塞栓術とは???

こんにちは!

院長の平本です!

今日は、下肢静脈瘤の最新治療である”血管内塞栓術”についてお話してみようと思います

下肢静脈瘤の治療は、現在はそのほとんどが日帰りの血管内治療が行われています。

”悪くなった血管を塞いでしまう”というのが治療の原則なのですが、塞ぎ方に種類があります

“血管内塞栓術”とは、悪くなった血管内に生体用の接着剤を注入して血管を塞いでしまいます。

この接着剤は、いわゆる瞬間接着剤のようなもので、脳神経外科などの分野ではすでに広く使用されているものを下肢静脈瘤に応用したものです

初めに接着剤を注入するための長いカテーテルを血管に挿入するのですが、その時に1回だけ局所麻酔の注射を行います。

麻酔の注射はその1回で終了です。

それ以降は無痛で治療が完了します。

治療後の弾性ストッキングも必須ではないので、患者さんにとってはいろいろと“楽ちん!”な治療と言えるでしょう!

もちろん、治療効果も今までの治療と遜色ない成績なので、非常に有効な治療法と言えるでしょう

ただし、いくつか注意点があり、接着剤の成分に対してアレルギー反応を起こすことや、接着剤が基本的には永続的に残る物なので、治療部位の異物感が長期的に続くことがあるなどといった合併症の可能性があります。

しかしながら、これらの合併症のほとんどは、適切な内服薬や時間経過で回復していくので、それほど心配はありません

患者さんをしっかりと診断し、”血管内塞栓術”が良い適応と判断できれば、きっとご期待に応える治療法となるでしょう

詳細は、当クリニックホームページにも記載してありますので、ご興味のある方は、是非ご覧になって下さい!