下肢静脈瘤の検査・治療・費用 treat

目次

下肢静脈瘤の検査方法

下肢静脈瘤の正しい診断には、患者様への問診に加えて、下肢超音波検査が必須となります。

 

以前は、特に大きな総合病院などでは、下肢静脈瘤の診断の為に、造影剤を使ったレントゲン検査やCT検査などが行われていました。

 

これらの検査では、造影剤を注入するための点滴処置が必要となり、検査時に患者様に少し痛い思いをしてもらわなければなりませんでした。また、得られる検査情報としても、治療が必要か否かを決定する材料になりにくいという点も問題でした。

 

しかし現在では、下肢静脈瘤の診断は下肢超音波検査のみで行うことがほとんどです。

下肢超音波検査とは

下肢超音波検査では、患者様には座位もしくは立位となってもらい、医師によって下肢に超音波機器をあてて、静脈内の血液の流れる方向を確認します。

 

正常な静脈では、血液の流れる方向は常に一方通行となっていますが、静脈瘤の血管では血液の逆流が観察され、これが見られれば、静脈瘤の可能性があると判断します。

 

検査の間はじっと座っているか立っているかのみで、痛みを伴うことはありません。
また検査時間も片足10~15分ほどで終了します。

 

当クリニックでも下肢超音波検査による静脈瘤診断を行っており、楽に短時間で診断できることから、多くの患者様に受けていただいています。

下肢静脈瘤の治療法

治療目的・合併症について

下肢静脈瘤の治療の目的は、「自覚症状の改善」と「見た目の改善」になります。

 

下肢静脈瘤では、その主な原因となっている伏在静脈系(大伏在静脈、小伏在静脈)の逆流を無くすための治療を行います。

 

下肢静脈瘤の治療には様々な方法がありますが、どの方法でも、手術に伴う合併症が生じる可能性は低いと考えられます。 また、仮に合併症が起きたとしても、そのほとんどが時間経過で改善するものばかりなので、下肢静脈瘤の治療は非常に安全性が高いと言えます。

(術後合併症として起こりうる症状)

  • 血栓性静脈炎:残った静脈瘤が硬くなったり、痛くなったりすることがあります。
  • 術後疼痛、内出血:時折生じますが、時間経過で徐々に回復します。
  • 軽度知覚障害:足の皮膚感覚が部分的に鈍ることがありますが、時間経過で回復することがほとんどです。歩行や運動に影響はありません。
  • 深部静脈血栓症:エコノミークラス症候群とも言います。下肢の深部にある静脈に血栓ができて足が腫れたり、血栓が肺の血管を閉塞し呼吸困難(肺梗塞)を生じることがありますが、極めて稀です。
  • その他の合併症:皮膚熱傷、傷からの出血、化膿、静脈の再疎通、動静脈瘻など

また、現在内服されている薬がある場合も、ほとんどの内服薬はそのまま飲み続けた状態で治療が可能です

 

※一部、ステロイド剤やホルモン剤などを内服している場合は休薬期間が必要となります。詳しくは医師にご相談ください。

下肢静脈瘤の治療法

① ストリッピング手術

ストリッピング手術は従来から行われており、再発率も低く、下肢静脈瘤治療の最も基本となる手術です。 足に針金のような器具を挿入し、静脈を取り出します。

ストリッピング手術の詳細

  • 主に大伏在静脈瘤に行われる手術です。
  • 足の付け根と膝の内側に1~2cmほどの切開を加えて大伏在静脈を露出します。
  • 膝の内側の傷より大伏在静脈内にストリッパーと呼ばれる長い針金のような器具を足の付け根まで挿入します。
  • 足の付け根には大伏在静脈につながる細い静脈もたくさんあるため、それらは糸で縛って切断しておきます。
  • その後、ストリッパーを引き抜き、大伏在静脈を摘出することで、血管ごと血液の逆流を無くしてしまいます。
  • 手術時間は片足につき約15~30分です。

大伏在静脈がなくなったとしても、足にはその代わりも兼ねてくれる静脈がありますので、足の血液循環への影響はありません。
むしろ余計な逆流による血液の溜まりがなくなるので、足が軽くなりむくみやだるさなどの症状が改善します。

 

手術は下半身麻酔や大腿神経ブロックといった足全体の麻酔で行われることが多く、施設によっては2~3日の入院が必要となります。

 

術後の合併症として広範囲の内出血や神経障害(主に足の感覚障害です)が生じることもあり、また術後の痛みも強く出ることがありますが、これらの症状はほとんどが時間経過で改善していきます。

② 血管内焼灼術(高周波カテーテル治療、レーザーカテーテル治療)

下肢静脈瘤治療における代表的な手術であり、伏在静脈系で施行される術式です。

カテーテルを静脈の中に挿入し、内側から焼いて血管を塞ぐ手術です。

 

再発率はストリッピング手術と同等ほどに低く、また足には小さな針孔ほどの傷しか残らないため、体への負担も軽く、美容的にも非常に優れた術式となります。

血管内焼灼術の詳細

  • 主に大伏在静脈瘤に行われる手術です。
  • 足の付け根と膝の内側に1~2cmほどの切開を加えて大伏在静脈を露出します。
  • 膝の内側の傷より大伏在静脈内にストリッパーと呼ばれる長い針金のような器具を足の付け根まで挿入します。
  • 足の付け根には大伏在静脈につながる細い静脈もたくさんあるため、それらは糸で縛って切断しておきます。
  • その後、ストリッパーを引き抜き、大伏在静脈を摘出することで、血管ごと血液の逆流を無くしてしまいます。
  • 手術時間は片足につき約15~30分です。

血管を焼くことで伏在静脈系には血液が流れなくなってしまいますが、足にはその代わりを兼ねてくれる別の静脈がありますので、足の血液循環への影響はありません。
むしろ余計な逆流による血液の溜まりがなくなるので、足が軽くなりむくみやだるさなどの症状が改善します。 焼かれた血管はしばらくの間は体内に残りますが、約3~6カ月ほどで徐々に体内に吸収されて、やがて消失します。

 

手術は足の表面のみの局所麻酔で行われるので、治療直後から歩行が可能になり、ほとんどの場合が日帰り治療となります。

 

合併症もほとんどなく、しいて言えば、血管に軽い火傷を起こす手術なので、治療部位に軽い火傷に伴うツッパリ感やチクチク感などが生じることがあります。 しかし、これらの症状は痛み止めの薬が必要となるほどのものではなく、時間経過で消失していきます。

③ 血管内塞栓術(接着剤による血管内治療)

血管内焼灼術に代わる次世代の治療法として2019年12月に日本でも保険治療として認められた手術で、主に伏在静脈系で施行される術式です。


カテーテルを静脈の中に挿入し、内側から接着剤を注入して血管を塞ぐ手術です。
欧米諸国ではすでに広く行われている治療法で、治療成績も良好です。

血管内塞栓術の詳細

  • 主に大伏在静脈瘤に行われる手術です。
  • 足の付け根と膝の内側に1~2cmほどの切開を加えて大伏在静脈を露出します。
  • 膝の内側の傷より大伏在静脈内にストリッパーと呼ばれる長い針金のような器具を足の付け根まで挿入します。
  • 足の付け根には大伏在静脈につながる細い静脈もたくさんあるため、それらは糸で縛って切断しておきます。
  • その後、ストリッパーを引き抜き、大伏在静脈を摘出することで、血管ごと血液の逆流を無くしてしまいます。
  • 手術時間は片足につき約15~30分です。
治療に必要な局所麻酔は最初の1度のみで、治療中は一切痛みが生じないので、ほぼ無麻酔で治療ができます。 また治療後の弾性ストッキングの着用も必須ではなく、そのまま日常生活を送ることができます。

注意点としては、接着剤(グルー)によるアレルギー反応(痒みや発赤など)が術後合併症として生じることがあるので、アレルギー体質の方にはおすすめできません。
他の特徴的な術後合併症としては、接着剤(グルー)が体内にそのまま長期間残存するため、治療部位に違物感が残ることがあります。 しかし、こういった接着剤(グルー)によるアレルギー反応や違物感などの合併症は、ほとんどの場合、時間経過で回復していきます。

血管内塞栓術の長所・短所

長所

  • 治療直後から、ほぼ制限なく日常生活が可能
  • 弾性ストッキングが必須ではない
  • 治療中の広範囲の麻酔が必要ない
  • 局所麻酔は最初の1箇所のみで治療が可能

短所

  • アレルギー体質の方には不向き
  • 皮膚表面に近い血管の治療には不向き
  • 治療部位に異物感が残ることがある

④ 高位結紮術

血管の根元を縛ることで血液の流れを遮断する手術です。

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  • 皮膚に1~2cmほどの切開を加えて伏在静脈を露出します。
  • 静脈の根元をできるだけ糸で縛り、血管を切断する手術です。
  • 手術時間は約15~30分です。

以前は比較的よく行われていた手術ですが、再発率が高く、現在では治療方法として第一に選択されることはほとんどありません。

 

過去にストリッピング手術を受けていたり、血管内焼灼術を受けた方が、数年~数十年後に再発した場合に、その再発の状況によってこの高位結紮術が行われることがあります。

 

手術は足の表面だけの局所麻酔で行われることが多く、手術直後から歩行が可能になり、ほとんどの場合は日帰り治療となります。

 

⑤ 硬化療法

静脈に硬化剤を注射し、血管を固めてしまう治療です。
血管が細くカテーテルなどの管が挿入できない、網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤、一部の側枝静脈瘤や陰部静脈瘤などに対して行います。

硬化療法の詳細

  • 極細の針のついた注射器を用いて、硬化剤という血管を固める薬を血管内に注入します。
  • 硬化剤を注入された血管は血流が遮断され、やがて体内に吸収されて見た目にも消失し、見た目が改善されます。
  • 手術時間は約5~10分です(治療箇所によります)。

これらの血管は、もともとは目に見えないぐらいの細い血管なので、もともとの血流量が少なく、完全に血流が遮断されたとしても、その部位が壊死を起こすようなことはほとんどありません。

 

現在では、硬化剤と空気を混ぜて泡状にしたもの(フォーム硬化剤)を注入することで、より良い効果を得ることができるようになりました。

 

非常に簡単な手術ですが、比較的再発が多く、広範囲にわたって治療が必要な方は、数回にわけて治療をする場合があります。

 

また、この治療特有の合併症として、硬化剤を注入した付近が茶色く痣のように残る場合があります。
この色素沈着は自然消失することがほとんどですが、消失するまでに1~2年かかることもあります。

⑥ 表在静脈瘤切除術

静脈に硬化剤を注射し、血管を固めてしまう治療です。

血管が細くカテーテルなどの管が挿入できない、網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤、一部の側枝静脈瘤や陰部静脈瘤などに対して行います。

表在静脈瘤切除術の詳細

  • ほとんどの場合、伏在静脈瘤の治療の時に同時に行われます。
  • 局所麻酔下に皮膚に2~3mmの切開を加えて、直接これらの静脈瘤を取り除いてしまいます。
  • すべての静脈瘤を取り除く必要はなく、その一部分だけでも切除しておけば、残った表面の静脈瘤もより早く、確実になくなっていきます。
  • 手術時間は10~20分です(切除箇所によります)。

伏在静脈瘤による表面のボコボコした静脈瘤は、伏在静脈の逆流を無くすだけで徐々にゆっくりと消失していきますが、これらの静脈瘤が消失するまでには時間がかかり、また、一部の静脈瘤が残存することもあるため、伏在静脈瘤の治療時に同時に行われる手術となります。
傷は2~3mmと非常に小さなものなので、術後はほとんど目立たなくなっていきます。

⑦ 弾性ストッキングによる圧迫療法

「弾性ストッキング」という、足全体を外から圧迫する靴下を着用することで、足の表面の静脈に血液が溜まりにくくなる方法です。

 

弾性ストッキングは非常に圧迫感が強く、履き方にも一工夫が必要ですが、一度履き慣れてしまうと、着用している間は非常に足が軽くなり、立ち仕事なども行いやすくなります。

 

しかし、これは下肢静脈瘤の主な原因である「逆流防止弁の機能不全」を直接治療しているわけではないので、靴下を脱いでしまうと元通りの下肢静脈瘤の状態になってしまいます。

  • できるだけ足に血液を溜めないようにし、下肢静脈瘤の進行を予防する
  • すでに手術を受けた方が術後の足の痛みや静脈瘤の再発を予防する

以上が圧迫療法の主な目的となります。

 

合併症はほとんどありませんが、ストッキングによる痒みやかぶれが時々生じることがあります。
これらの症状は、ストッキングの履き方を工夫したり、軟膏薬を塗るなどで改善することがほとんどです。

当クリニックにおける診察治療の流れ

当クリニックの下肢静脈瘤治療は、全て日帰り治療となっています。
患者様の負担が最も軽く確実性の高い治療である血管内焼灼術と、接着剤による血管内治療をメインとし、他の治療方法も加えて、患者様個人に合わせた最も効果的な治療をおこなっています。

01

初診・問診

  • 診察は、午後の時間帯に行います。
  • 肉眼的所見と自覚症状を確認し、下肢静脈瘤の疑いがあるかどうかを判断します。
02

下肢超音波検査

  • 下肢超音波検査を行い、下肢静脈瘤の有無を確認します。
  • 検査時間は10~15分ほどです。
  • 検査に伴う苦痛は全くありません。
  • 検査終了後、その所見を踏まえて詳しく病状説明を行います。
03

採血・治療予定の確認

  • 診断の結果、治療が必要な下肢静脈瘤と判断された場合、より安全に治療を行うため、術前の採血検査等を行います。
  • 下肢静脈瘤は決して手遅れになる疾患ではないので、患者様の都合をしっかりと検討し、治療日を決定します。
  • 当クリニックでは、最短で初診日から2日後に治療が可能です。
04

治療

  • 治療予定時間の30~40分ほど前にご来院ください。
  • 治療前に説明を行い、その後お着替えを行っていただきます。
  • 準備が整いましたら治療室に移動し、治療開始となります。
  • 当クリニックでは血管内焼灼術や接着剤による血管内治療をメインとし、さらに表在静脈瘤切除術、硬化療法を駆使して治療を行います。
  • 全ての治療は足の表面だけの局所麻酔で行うため、患者様は治療中もお話ができます。
  • 治療中は、できるだけ不安を与えないよう、スタッフが声掛けしたり、手を握っていたりします。
  • どうしても不安が強いという方には、局所麻酔に加えて静脈麻酔を行うこともあります。
  • 治療終了後は弾性ストッキングを着用します(※接着剤による血管内治療では不要です)。
  • 休憩室にて10分ほど休憩していただき、異常のないことを確認して、ご会計、ご帰宅となります。
  • 全ての工程を含めても、クリニック滞在時間は1.5~2時間ほどです。
05

治療後診察

  • 治療予定時間の30~40分ほど前にご来院ください。
  • 治療前に説明を行い、その後お着替えを行っていただきます。
  • 準備が整いましたら治療室に移動し、治療開始となります。
  • 当クリニックでは、治療後3日以内に最初の診察を行います。
  • 大きな異常がなければ、次回の診察は1ヶ月後、6ヶ月後になります。
  • 治療から6ヶ月を過ぎた患者様も、必要と判断した場合は定期的な経過観察受診をしていただきます。
  • 治療後の最初の2週間は術後合併症予防のため、起床時から就寝時まで弾性ストッキングを着用していただきます(接着剤による血管内治療を除く)。

弾性ストッキングについて

弾性ストッキングには、つま先がないタイプや膝下までのハイソックスタイプ、滑り止めがついているタイプなど、様々な種類があります。
履き心地も素材によって違いがありますので、患者様に合ったタイプをその都度詳しくご説明させていただきます。
また、弾性ストッキングは普通の靴下とは異なり、履き方に工夫が必要です。
当クリニックでは、弾性ストッキングの専門指導を受けた弾性ストッキングコンダクターが常時在中しておりますので、履き方を含め、責任をもって様々なご案内をさせていただいております。

下肢静脈瘤の治療費用について

治療内容 3割負担 2割負担 1割負担
初診 (初診料+超音波検査) 約2,800円 約1,900円 約950円
短期滞在手術基本料1 約4,080円 約2,720円 約1,360円
硬化療法 (片足) 約6,000円 約4,000円 約2,000円
硬化療法 (両足) 約11,500円 約7,500円 約3,700円
血管内焼灼術 (片足) 約35,000円 約24,000円
18,000円 (月の上限額)
約12,000円
18,000円 (月の上限額)
血管内焼灼術 (両足) 約70,000円 約48,000円
18,000円 (月の上限額)
約24,000円
18,000円 (月の上限額)
血管内塞栓術 (片足) 約45,000円 約30,000円
18,000円 (月の上限額)
約15,000円
18,000円 (月の上限額)
血管内塞栓術 (両足) 約89,000円 約59,000円
18,000円 (月の上限額)
約29,500円
18,000円 (月の上限額)
高位結紮 (片足) 約10,500円 約6,800円 約3,500円
高位結紮 (両足) 約20,000円 約13,500円 約6,600円
創傷処理 (片足) 範囲により 約4,600円〜8,000円 約3,100円〜5,500円 約1,600円〜2,700円
創傷処理 (両足) 範囲により 約8,500円〜16,000円 約5,600円〜11,000円 約2,800円〜5,500円

※標準的な治療を行った場合のおおよその自己負担額となります。
※治療法によっては、上記の金額に別途、医療用弾性ストッキング(約5,000円~)等の費用がかかります。
※診療報酬改定に伴い、令和4年5月1日より各種下肢静脈瘤手術において、「短期滞在手術基本料1」を加算いたします。

 

他保険会社の医療保険をご利用いただくと、治療費をさらに低く抑えることができます。詳細はスタッフまでお尋ねください。

Contactお問い合わせ

当院では、下肢静脈瘤を専門とした日帰り外科治療を行っています。血管のお悩みをお持ちの方は、愛知県名古屋市「栄駅」から徒歩1分の「さかえ血管外科・循環器クリニック」まで、お気軽にご相談ください。

監修者

さかえ血管外科・循環器クリニック

院長 平本 明徳

大学卒業後は、関東エリアを中心として心臓血管外科医として治療経験を積み、前任地では下肢静脈瘤の治療の専門としてこれまでに7,000例以上の治療実績を持ちます。2020年にさかえ血管外科・循環器クリニックを開業し、「人生を楽しむための下肢静脈瘤治療」をテーマに下肢静脈瘤治療を中心に日帰り外科治療を行なっています。

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