足がだるい、むくむ、重い – 原因・病気・対処法について swelling

足がだるい、むくむ、重い – 原因・病気・対処法について

「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」

激しい運動や長時間の歩行をした後は「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」といった症状があります。 また、長時間の立ちっぱなしの状態が続くと、疲労の蓄積によって同様の感覚を持つことがあります。
日々の生活で非常に起こりやすい身近な症状ですが、中には何かの疾患が原因となっている場合もあります。

この記事では、「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」の原因や改善方法を解説します。

目次

「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」の原因は?

「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」などの原因としては以下が主な理由として考えられます。

  • 足の血行障害
  • 体の冷え
  • 疾患によるもの

足の血行との関係性

「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」といった症状は、早朝から日中よりも夕方から夜にかけて自覚することが多いです。
このような場合、真っ先に疲労が原因だと誤解されがちですが、足の静脈内の血液が心臓に戻れずに溜まってしまう「うっ滞」が原因となっていることがあります。

 

足の静脈のうっ滞は、時間が経つにつれて悪化するため、日中よりも夜の方が足のだるさやむくみ、重さを感じやすくなります。

なぜ足に血液は溜まりやすい?

足の静脈は重力に逆らって血液を心臓に戻す必要があるため、心臓の吸い上げる力に加えて、足の筋肉が動くことでその周りの静脈が圧迫され、血液を押し上げています。(筋肉ポンプ)
また、足の静脈内には、血液を重力に逆らって押し上げる逆流防止弁という弁があります。

 

まとめると下記の3つが主に作用して足の血液を心臓に押し戻しています。
これらの3つのうちのいずれかに問題が起きると、足の血液は心臓に戻りにくくなり、血液が溜まりやすくなります。

  • 心臓の血液を吸い上げる力
  • ふくらはぎの筋肉の力
  • 静脈内の逆流防止弁

改善法

改善法

①適度な運動
軽い運動やストレッチを行うことで足の血液循環を促進し、むくみを軽減することができます。
ウォーキングや水泳など、負担の少ない運動を日常的に行うことが大切です。

 

②適切な姿勢と休憩
長時間の座り仕事や立ち仕事の場合は、足に負担がかかりむくみの原因になります。
適切な姿勢を保ち、定期的な休憩を取ることで足の血液循環を改善することが期待できます。

 

③足の高さを上げる
寝るときや座っているときに、足を少し高くすることで血液の循環を促進することができます。
枕やクッションを使用して、足を心臓よりも高く上げるようにしましょう。

 

④マッサージ
足のマッサージを行うことで、筋肉や血管の緊張を緩和し血液の流れを改善することが期待できます。
ただし、下肢静脈瘤などが原因となっている場合には皮下出血を起こすリスクなどもあるため、気になる症状のある方は一度医療機関を受診するようにしましょう。

 

⑤適切な水分摂取
充分な水分を摂取することで、体内の余分な塩分や老廃物を排出しやすくなります。
水分不足はむくみの原因になることがありますので、こまめに水を飲むように心がけましょう。

 

⑥塩分の摂り過ぎを避ける
高塩分の食事は体内の水分バランスを乱し、むくみを引き起こすことがあります。
加工食品やスナック類、インスタント食品の摂取を控え、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

⑦弾性ストッキングの着用
足を強い力で締め付ける医療用の弾性ストッキングも効果的です。直接足を圧迫することによって血液が溜まることを防ぎます。
圧迫力は主に弱、中、強の3段階に分かれており、ドラックストアなどで購入できるものは弱に分類されます。
それ以上圧迫力の弾性ストッキングは医療機関での取り扱いになりますので、医師の診察および指導の上での着用となります。

「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」の原因になりうる疾患

足のだるさ・むくみ・重さがなかなか解消されない場合には、何かしらの疾患が原因になっている場合があります。
以下のような症状がある場合は、当院までご相談ください。

  • 1日中足のむくみが続く
  • 何日も足のむくみが取れない
  • 足の血管がこぶのように浮き出る
  • 急に体重が増えた
  • 足だけでなく、顔やまぶたもむくんでいる
  • 疲れやすい、息切れしやすい
  • 残尿感がある、尿がだしづらい

など

心臓の疾患

心臓の障害によって、心臓から血液を送り出す力が弱まり、結果として足のだるさやむくみを生じる場合があります。

肝臓・腎臓の疾患

肝臓・腎臓に障害が起きることによって、血中の水分量の調整がうまくできず、その結果むくみが出ることがあります。

下肢静脈瘤

足の血液は、足の筋肉によるポンプ作用によって心臓へ血液を押し戻されます。その際に途中で逆流を起こさないように足の静脈には逆流防止弁という弁が備わっています。
何らかの原因でこの弁が壊れてしまうと静脈内の血液が逆流します。
すると、足に血液が溜まってしまい、足のだるさやむくみ、重さを感じるとともに、足の血管が浮き出る、ぼこぼこして見えるなどの見た目上にも症状が現れるようになります。

リンパ浮腫

人の体には、血液同様にリンパ液が全身を巡っています。リンパ液はリンパ菅を通っており、この流れが何かしらの原因で阻害されてしまうとリンパ液が溜まってむくみが発生することがあります。
リンパ浮腫は、がん治療や放射線治療を行った後に起こることが多いです。

甲状腺機能の低下

甲状腺の機能低下によって、甲状腺の分泌量が低下する病気です。女性の発症が多く、日常生活に支障を感じることが多くなります。
具体的には、疲れやすい、足のむくみやだるさ、全身の倦怠感、体重増加などがあります。

まとめ

「足がだるい」「足がむくむ」「足が重く感じる」などの症状は、日常生活に足を動かす工夫を取り入れることによって改善されるケースが大半です。
ただし、何かの疾患が原因となっている場合には、その疾患によってはそれらの習慣がかえって悪化させてしまう場合もありますので、注意が必要です。

1つの目安として、足のだるさが長引く場合や、足の太さや色が変化するなどの見た目上の症状が出る場合などには1度医療機関を受診するようにしましょう。
足のむくみなどの症状は引き起こす原疾患によって、専門とする医療機関が異なりますので、まずはかかりつけ医や最寄りの内科などに相談してみましょう。
また、当院では足の血管を専門としておりますので、気になる症状のある方は是非お気軽にご相談ください。

当院の特徴

01

血管外科専門医による 下肢静脈瘤の日帰り手術

当院では、血管外科の専門医が下肢静脈瘤の手術を担当し、日帰りで実施しています。
専門医による手術により、患者さんにとって負担が少なく、安心して治療を受けていただくことができます。。
手術後はその日のうちにご帰宅いただけるため、通院の手間も最小限に抑えられます。

02

8000例以上の
治療実績

当院の院長は8000例以上の下肢静脈瘤治療を行っており、豊富な経験と実績があります。
多くの症例に対応してきた結果、さまざまな症状に対する最適な治療法を提案し、安心して治療を受けていただけます。
豊富な実績に基づき、患者様の症状に合わせた最適な治療を提供します。

03

痛みが少ない治療

治療中の痛みを最小限に抑えるため、局所麻酔を使用しています。
痛みに対する配慮を徹底しており、治療後も快適に過ごせるよう努めています。手術中の不快感を軽減し、術後の回復もスムーズに行えるよう配慮しています。

04

保険適用
下肢静脈瘤治療

当院での治療は保険適用が可能で、治療費の負担を軽減しています。
保険適用により、経済的な負担が少なく、安心して治療を受けることができます。
治療内容についてもご説明し、費用に関する不安を解消するよう努めています。

05

駅から歩いて
徒歩4分に立地

名古屋市栄駅から徒歩4分の便利な立地に位置しており、アクセスも非常に良好です。
駅近くに位置しているため、通院の際に移動の負担を軽減でき、忙しい方でも通いやすくなっております。

Contactお問い合わせ

当院では、下肢静脈瘤を専門とした日帰り外科治療を行っています。血管のお悩みをお持ちの方は、愛知県名古屋市「栄駅」から徒歩1分の「さかえ血管外科・循環器クリニック」まで、お気軽にご相談ください。

監修者

さかえ血管外科・循環器クリニック

院長 平本 明徳

大学卒業後は、関東エリアを中心として心臓血管外科医として治療経験を積み、前任地では下肢静脈瘤の治療の専門としてこれまでに8,000例以上の治療実績を持ちます。2020年にさかえ血管外科・循環器クリニックを開業し、「人生を楽しむための下肢静脈瘤治療」をテーマに下肢静脈瘤治療を中心に日帰り外科治療を行なっています。