下肢静脈瘤の予防法、むくみについて
下肢静脈瘤治療なら名古屋市中区栄の「さかえ血管外科・循環器クリニック」です。日本外科学会認定外科専門医、日本脈管学会認定脈管専門医が下肢静脈瘤の予防法や浮腫みについて詳しく説明します。
当院では、下肢静脈瘤を専門とした日帰り外科治療を行っています。血管のお悩みをお持ちの方は、愛知県名古屋市「栄駅」から徒歩4分の「さかえ血管外科・循環器クリニック」まで、お気軽にご相談ください。
下肢静脈瘤の正しい診断には、患者様への問診に加えて、下肢超音波検査が必須となります。
以前は、特に大きな総合病院などでは、下肢静脈瘤の診断の為に、造影剤を使ったレントゲン検査やCT検査などが行われていました。
これらの検査では、造影剤を注入するための点滴処置が必要となり、検査時に患者様に少し痛い思いをしてもらわなければなりませんでした。また、得られる検査情報としても、治療が必要か否かを決定する材料になりにくいという点も問題でした。
しかし現在では、下肢静脈瘤の診断は下肢超音波検査のみで行うことがほとんどです。
下肢超音波検査では、患者様には座位もしくは立位となってもらい、医師によって下肢に超音波機器をあてて、静脈内の血液の流れる方向を確認します。
正常な静脈では、血液の流れる方向は常に一方通行となっていますが、静脈瘤の血管では血液の逆流が観察され、これが見られれば、静脈瘤の可能性があると判断します。
検査の間はじっと座っているか立っているかのみで、痛みを伴うことはありません。
また検査時間も片足10~15分ほどで終了します。
当クリニックでも下肢超音波検査による静脈瘤診断を行っており、楽に短時間で診断できることから、多くの患者様に受けていただいています。
下肢静脈瘤の治療の目的は、「自覚症状の改善」と「見た目の改善」になります。
下肢静脈瘤では、その主な原因となっている伏在静脈系(大伏在静脈、小伏在静脈)の逆流を無くすための治療を行います。
下肢静脈瘤の治療には様々な方法がありますが、どの方法でも、手術に伴う合併症が生じる可能性は低いと考えられます。 また、仮に合併症が起きたとしても、そのほとんどが時間経過で改善するものばかりなので、下肢静脈瘤の治療は非常に安全性が高いと言えます。
また、現在内服されている薬がある場合も、ほとんどの内服薬はそのまま飲み続けた状態で治療が可能です
※一部、ステロイド剤やホルモン剤などを内服している場合は休薬期間が必要となります。詳しくは医師にご相談ください。
大伏在静脈がなくなったとしても、足にはその代わりも兼ねてくれる静脈がありますので、足の血液循環への影響はありません。
むしろ余計な逆流による血液の溜まりがなくなるので、足が軽くなりむくみやだるさなどの症状が改善します。
手術は下半身麻酔や大腿神経ブロックといった足全体の麻酔で行われることが多く、施設によっては2~3日の入院が必要となります。
術後の合併症として広範囲の内出血や神経障害(主に足の感覚障害です)が生じることもあり、また術後の痛みも強く出ることがありますが、これらの症状はほとんどが時間経過で改善していきます。
下肢静脈瘤治療における代表的な手術であり、伏在静脈系で施行される術式です。
カテーテルを静脈の中に挿入し、内側から焼いて血管を塞ぐ手術です。
再発率はストリッピング手術と同等ほどに低く、また足には小さな針孔ほどの傷しか残らないため、体への負担も軽く、美容的にも非常に優れた術式となります。
血管を焼くことで伏在静脈系には血液が流れなくなってしまいますが、足にはその代わりを兼ねてくれる別の静脈がありますので、足の血液循環への影響はありません。
むしろ余計な逆流による血液の溜まりがなくなるので、足が軽くなりむくみやだるさなどの症状が改善します。 焼かれた血管はしばらくの間は体内に残りますが、約3~6カ月ほどで徐々に体内に吸収されて、やがて消失します。
手術は足の表面のみの局所麻酔で行われるので、治療直後から歩行が可能になり、ほとんどの場合が日帰り治療となります。
合併症もほとんどなく、しいて言えば、血管に軽い火傷を起こす手術なので、治療部位に軽い火傷に伴うツッパリ感やチクチク感などが生じることがあります。 しかし、これらの症状は痛み止めの薬が必要となるほどのものではなく、時間経過で消失していきます。
血管内焼灼術に代わる次世代の治療法として2019年12月に日本でも保険治療として認められた手術で、主に伏在静脈系で施行される術式です。
カテーテルを静脈の中に挿入し、内側から接着剤を注入して血管を塞ぐ手術です。
欧米諸国ではすでに広く行われている治療法で、治療成績も良好です。
注意点としては、接着剤(グルー)によるアレルギー反応(痒みや発赤など)が術後合併症として生じることがあるので、アレルギー体質の方にはおすすめできません。
他の特徴的な術後合併症としては、接着剤(グルー)が体内にそのまま長期間残存するため、治療部位に違物感が残ることがあります。 しかし、こういった接着剤(グルー)によるアレルギー反応や違物感などの合併症は、ほとんどの場合、時間経過で回復していきます。
長所
短所
以前は比較的よく行われていた手術ですが、再発率が高く、現在では治療方法として第一に選択されることはほとんどありません。
過去にストリッピング手術を受けていたり、血管内焼灼術を受けた方が、数年~数十年後に再発した場合に、その再発の状況によってこの高位結紮術が行われることがあります。
手術は足の表面だけの局所麻酔で行われることが多く、手術直後から歩行が可能になり、ほとんどの場合は日帰り治療となります。
これらの血管は、もともとは目に見えないぐらいの細い血管なので、もともとの血流量が少なく、完全に血流が遮断されたとしても、その部位が壊死を起こすようなことはほとんどありません。
現在では、硬化剤と空気を混ぜて泡状にしたもの(フォーム硬化剤)を注入することで、より良い効果を得ることができるようになりました。
非常に簡単な手術ですが、比較的再発が多く、広範囲にわたって治療が必要な方は、数回にわけて治療をする場合があります。
また、この治療特有の合併症として、硬化剤を注入した付近が茶色く痣のように残る場合があります。
この色素沈着は自然消失することがほとんどですが、消失するまでに1~2年かかることもあります。
静脈に硬化剤を注射し、血管を固めてしまう治療です。
血管が細くカテーテルなどの管が挿入できない、網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤、一部の側枝静脈瘤や陰部静脈瘤などに対して行います。
伏在静脈瘤による表面のボコボコした静脈瘤は、伏在静脈の逆流を無くすだけで徐々にゆっくりと消失していきますが、これらの静脈瘤が消失するまでには時間がかかり、また、一部の静脈瘤が残存することもあるため、伏在静脈瘤の治療時に同時に行われる手術となります。
傷は2~3mmと非常に小さなものなので、術後はほとんど目立たなくなっていきます。
「弾性ストッキング」という、足全体を外から圧迫する靴下を着用することで、足の表面の静脈に血液が溜まりにくくなる方法です。
弾性ストッキングは非常に圧迫感が強く、履き方にも一工夫が必要ですが、一度履き慣れてしまうと、着用している間は非常に足が軽くなり、立ち仕事なども行いやすくなります。
しかし、これは下肢静脈瘤の主な原因である「逆流防止弁の機能不全」を直接治療しているわけではないので、靴下を脱いでしまうと元通りの下肢静脈瘤の状態になってしまいます。
以上が圧迫療法の主な目的となります。
合併症はほとんどありませんが、ストッキングによる痒みやかぶれが時々生じることがあります。
これらの症状は、ストッキングの履き方を工夫したり、軟膏薬を塗るなどで改善することがほとんどです。
当クリニックの下肢静脈瘤治療は、全て日帰り治療となっています。
患者様の負担が最も軽く確実性の高い治療である血管内焼灼術と、接着剤による血管内治療をメインとし、他の治療方法も加えて、患者様個人に合わせた最も効果的な治療をおこなっています。
弾性ストッキングには、つま先がないタイプや膝下までのハイソックスタイプ、滑り止めがついているタイプなど、様々な種類があります。
履き心地も素材によって違いがありますので、患者様に合ったタイプをその都度詳しくご説明させていただきます。
また、弾性ストッキングは普通の靴下とは異なり、履き方に工夫が必要です。
当クリニックでは、弾性ストッキングの専門指導を受けた弾性ストッキングコンダクターが常時在中しておりますので、履き方を含め、責任をもって様々なご案内をさせていただいております。
治療内容 | 3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
---|---|---|---|
初診 (初診料+超音波検査) | 約2,800円 | 約1,900円 | 約950円 |
短期滞在手術基本料1 | 約4,080円 | 約2,720円 | 約1,360円 |
硬化療法 (片足) | 約6,000円 | 約4,000円 | 約2,000円 |
硬化療法 (両足) | 約11,500円 | 約7,500円 | 約3,700円 |
血管内焼灼術 (片足) | 約35,000円 | 約24,000円 18,000円 (月の上限額) |
約12,000円 18,000円 (月の上限額) |
血管内焼灼術 (両足) | 約70,000円 | 約48,000円 18,000円 (月の上限額) |
約24,000円 18,000円 (月の上限額) |
血管内塞栓術 (片足) | 約45,000円 | 約30,000円 18,000円 (月の上限額) |
約15,000円 18,000円 (月の上限額) |
血管内塞栓術 (両足) | 約89,000円 | 約59,000円 18,000円 (月の上限額) |
約29,500円 18,000円 (月の上限額) |
高位結紮 (片足) | 約10,500円 | 約6,800円 | 約3,500円 |
高位結紮 (両足) | 約20,000円 | 約13,500円 | 約6,600円 |
創傷処理 (片足) 範囲により | 約4,600円〜8,000円 | 約3,100円〜5,500円 | 約1,600円〜2,700円 |
創傷処理 (両足) 範囲により | 約8,500円〜16,000円 | 約5,600円〜11,000円 | 約2,800円〜5,500円 |
※標準的な治療を行った場合のおおよその自己負担額となります。
※治療法によっては、上記の金額に別途、医療用弾性ストッキング(約5,000円~)等の費用がかかります。
※診療報酬改定に伴い、令和4年5月1日より各種下肢静脈瘤手術において、「短期滞在手術基本料1」を加算いたします。
他保険会社の医療保険をご利用いただくと、治療費をさらに低く抑えることができます。詳細はスタッフまでお尋ねください。
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当院では、下肢静脈瘤を専門とした日帰り外科治療を行っています。血管のお悩みをお持ちの方は、愛知県名古屋市「栄駅」から徒歩1分の「さかえ血管外科・循環器クリニック」まで、お気軽にご相談ください。
監修者
さかえ血管外科・循環器クリニック
院長 平本 明徳
大学卒業後は、関東エリアを中心として心臓血管外科医として治療経験を積み、前任地では下肢静脈瘤の治療の専門としてこれまでに7,000例以上の治療実績を持ちます。2020年にさかえ血管外科・循環器クリニックを開業し、「人生を楽しむための下肢静脈瘤治療」をテーマに下肢静脈瘤治療を中心に日帰り外科治療を行なっています。
下肢静脈瘤治療なら名古屋市中区栄の「さかえ血管外科・循環器クリニック」です。日本外科学会認定外科専門医、日本脈管学会認定脈管専門医が下肢静脈瘤の予防法や浮腫みについて詳しく説明します。
「足の血管が浮き出る」「足の血管がボコボコしている」などの見た目の症状は、ひょっとすると下肢静脈瘤という足の静脈の病気かもしれません。この記事では、下肢静脈瘤の原因や症状、治し方について解説します。
足の血管がボコボコしたり、怠さや浮腫み、痛みなどの症状が生じる下肢静脈瘤は、見た目は気にはなりますが、自覚症状が我慢できる場合もあるため、なかなか治療まで踏み切れない方もいらっしゃいます。
よくインターネット上で「下肢静脈瘤 自分で治す方法」などの記事を見かけます。結論から言うと、一度発症してしまうと自然治癒することはなく、適切な医療機関で治療を行う必要があります。
下肢静脈瘤は、足の静脈が太くなって瘤(こぶ)状になる状態を指し、その治療法にはさまざまな選択肢があります。
足の血管がボコボコしている、怠さや痛みがある、最近夜間によく足がつるなどの症状がある場合、下肢静脈瘤という病気かもしれません。下肢静脈瘤は自然治癒することはなかなかないため、症状が重くなる前に専門のクリニックへの受診が大切です。