血管内焼灼術とは??

こんにちは!

院長の平本です!

今日は、下肢静脈瘤治療の“血管内焼灼術”についてお話してみようと思います。

以前、”血管内塞栓術”についてお話しましたが、”血管内焼灼術”は文字通り、血管を中(内)から焼く(焼灼)する治療法となります。

塞栓術と同じように、カテーテルを使用した日帰り治療になります。

血管内を焼いて閉塞させてしまうのですが、焼く前に一工夫が必要です。

工夫なしで焼いてしまうと、足の中でひどい火傷が生じてしまい、いろんな合併症が生じてしまいます

そこで、カテーテルを治療血管に挿入したら、その血管の周りにTLAというほとんど水分のみの麻酔を追加していきます。

ほんの少しだけ麻酔の成分が入っているのですが、基本的には水分なので、血管の外に漏れた熱をその水分で吸収することで、余計な火傷を防ぎます

片足につき、約200mlほどのTLAを注入して、血管の周りに“水のカーテン”を作ります

人によっては、TLAを注入している時に、軽く足の痛みを訴える方がいますが、麻酔成分もちゃんと入っているので、その痛みもすぐに消失します。

TLAが入れば、あとは血管を焼くだけです。

TLAがしっかりと熱を吸収してくれるので、痛み、熱さなどは全く感じません!

“血管内焼灼術”は、”血管内塞栓術”と違って身体に異物が全く残りません。

治療後は一時的に弾性ストッキングの着用が必要となりますが、治療成績も良好で非常に有効な治療法と言えるでしょう!

詳細は当クリニックホームページにも記載がありますので、興味のある方は是非一度ご覧になって下さい!