下肢静脈瘤治療の今と昔

こんにちは!

院長の平本です!

さて今日は、今と昔の下肢静脈瘤の治療の違いについてお話してみようと思います。

昔の下肢静脈瘤の治療は、基本的には入院にて行っていました

私が研修した病院では、下肢静脈瘤は3泊4日ぐらいの入院だったと思います

治療法も今とは異なっており、手技的には難しくありませんでしたが、結構大がかりなものでした。

まず、足首と鼠径部を少し切開し、治療する静脈を露出します

その際には綺麗に血管を露出し、そこに流入している細かい静脈を結紮、切離します

当時の下肢静脈瘤の手術は、研修医が初めて血管をいじる手術になります

次に、足首で露出した静脈からストリッパーという長い針金のような器具を鼠径部の静脈まで挿入して固定します

その後、当時は平べったく長いゴムバンドを足にぐるぐる巻きにし、しっかりと圧迫止血が出来るような状態してから、そのストリッパーを足首から“えいっ!”と引っこ抜きます

すると、静脈瘤となっている血管がストリッパーに巻き付いた状態で摘出されます

実際に見ると、なかなか豪快な手術でした

結構内出血も多いので、念のため数日の入院が必要だったと思います

現在の下肢静脈瘤の治療は、ほぼ血管内治療で行うことが可能です

足の傷も小さな針穴のみで済むことがほとんどです

また入院も必要なく日帰り治療が主となっています

昔に比べると、患者様への負担もすこぶる軽くなっています

大がかりな手術のイメージを持つ必要は全くありません!

気になる方はご相談を!!